大動脈センター
センター長からご挨拶
『大動脈センター』の開設
経験豊富な外科手術と革新的な大動脈ステントグラフト治療の融合。
当大動脈センターは、大動脈疾患に対する高度専門治療拠点として、年間約200例(胸部・腹部各100例程度)という全国でも有数の大動脈ステントグラフト治療実績を有し、並行して年間60例以上の胸部大動脈疾患の開胸手術も行っております。 私たちの最大の特徴は、一般的な施設では開胸・開腹手術しか選択肢がないような難しい症例に対しても、体に負担の少ないカテーテル治療(ステントグラフト)を提供できる点にあります。 通常、大動脈の分枝再建が必要で治療困難とされる「弓部大動脈疾患」や「胸腹部大動脈瘤」であっても、当院では革新的な手技を用いることで、その多くをステントグラフトで治療可能です。特に、繊細な技術を要する分枝再建を伴う治療では、血管内治療専門医である放射線科医とチームを組み、より正確で安全な治療体制を確立しています。
もちろん、私たちはカテーテル治療だけでなく、外科手術のプロフェッショナルです。心臓血管外科開設以来40年以上にわたり、一刻を争う「急性大動脈解離」や「大動脈瘤破裂」といった緊急症例に対し、数多くの開胸・開腹手術を手がけてきました。 そのため、どのような大動脈疾患に対しても対応することが可能です。この豊富な外科手術経験と、最新のステント治療技術の双方に精通しているからこそ、患者様お一人おひとりの病状に合わせた、最も安全で確実な治療法を選択することができます。
我々心臓血管外科の理念は、「すべての治療において低侵襲化(体への負担を最小限にすること)を目指す」ことです。 そのために、日々新しい術式やデバイスを積極的に導入し、常に新しい手技や革新的な技術を考案し続けています。実際、患者さんへの侵襲が非常に大きい胸腹部大動脈瘤の手術が、現在ほぼ全てステント治療へ移行しており、手術時間の大幅な短縮に加え、翌日から歩行や食事が可能なほどの早期回復、早期退院を実現しています。また、心臓手術領域においてもロボット支援下手術を導入するなど、科全体で患者様の負担軽減に取り組んでいます。
「手術が怖い」「体力に自信がない」という方も、まずは私たちにご相談ください。最先端の技術とチーム医療で、あなたの大切な命と生活を守ることをお約束いたします。
大動脈センター長・心臓血管外科主任診療科長 森 光晴